こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
脱!初心者!なボケ感のある写真を撮るために、これまでにキットレンズの望遠端を使うコツや単焦点レンズの使い方についてまとめました!
おそらく、単焦点レンズを使い始めると、ボケが綺麗な写真が撮れるようになり、自分の撮りたいものがわかって、カメラライフが楽しくなっているのではないでしょうか?
そうすると、次に新しいカメラが欲しいなとか、今のカメラのサブ機が欲しいかも・・・と思いはじめるかもしれません。
そんな次のステップに進むためのカメラ選びのために、今日はカメラのセンサーサイズによるボケや描写の違いについて、まとめてみたいと思います!
センサーサイズによるボケの違いを感じて好みを知る!
センサーサイズって何のサイズのこと?
センサーサイズというのは、端的に言うとカメラのイメージセンサーのサイズのことです。
今の主流であるデジタルカメラでは、レンズを通ってきた色や光の情報は、このイメージセンサーでデジタル信号に変換されて保存されます。
一般的に、イメージセンサーが大きい方が、光の情報を広く・大きく受け取ることができるため、少ない光でも感度良く受光することが可能になります。
確かに、センサーサイズが大きい方が光を多く取り込むことができるため、暗い場所でのノイズも少なくできますし、立体的に美しい描写が得られる傾向があります。
しかし、センサーが大きい分、カメラ自体のサイズも大きく重くなりがちですし、その大きいセンサーに対応したレンズも大きく重くなるため、全体的に大がかりで重いカメラ構成になってしまいます。
センサーサイズが違うとボケにどう影響するの?
それでは、センサーサイズ以外の情報を一緒にした画像で比較してみましょう!
この2枚の写真は、同じカメラで同じレンズ、同じ環境で撮影した写真です。
違うのはセンサーサイズ。上はAPS-Cモードで撮影し、下はフルサイズで撮影しています。センサーサイズが変わると画角が変わってしまうので、同じサイズになるように揃えています。
(フルサイズは50mm、APS-Cは33mmでF2.8で撮影しました)
2つの写真を比べると、ちょっとわかりにくいのですが下のフルサイズセンサーの方が、上のAPS-Cモードの時よりも背景のボケが大きくなっています。
一般的に、センサーサイズが大きくなると
- ピント面から外れた場所のボケ量が大きくなる
- 暗い場所でのノイズが発生しにくくなる
と言われていますが、最近のデジタルカメラはとても優秀なので、暗い場所でのノイズの発生はどのカメラもかなり抑えられてきていて、それほど大きな違いは出ません。
まぁ、さすがに1インチとフルサイズの差は大きく感じますけど。
でも、ボケ量に関してはセンサーサイズに大きく依存するため、どのセンサーサイズが自分の好みのボケ感になるのか?という点も選ぶ基準にすると良いと思います!
各センサーサイズによる作例とメリット・デメリット
それでは、各センサーサイズのカメラで撮った作例と共に、各センサーサイズのメリット・デメリット、そしてどんなカメラがあるのかを紹介したいと思います。
小型軽量!高級コンデジによく使われる1インチ
まずは高級コンデジに良く使用されている1インチセンサーのカメラ。
コンデジに使用されるくらいなので、非常にコンパクトで軽いのが大きなメリットです!荷物が多くなりがちなママバッグに入れていてもかさ張らないのが嬉しいですよね。
上の写真は、カメラの望遠端を利用して撮影した写真。しっかり背景をぼかした綺麗な写真が撮れるため、小さなボディなのにかなりすごい写真が撮れると評判です。
確かに、レンズ交換式のさらにセンサーサイズの大きなカメラよりはボケ感は少なくはなりますが、その分、背景の状況もしっかり捉えることが出来るので旅行にピッタリなんです。
旅行、特に海外旅行では極力荷物は少なくしたいし、カメラもコンパクトにしたいですよね。でも、せっかくの旅行なので綺麗な写真は撮りたい。
そんな時1インチセンサー搭載のカメラであれば、ボケ感を出しつつも、ボケ過ぎずどこに居るのかわかる程度に残るので、旅行先での記念撮影にもってこいなんです!
1インチセンサーのメリット
- コンパクトで軽いコンデジサイズのカメラが主流
- 小さいのにボケ感のある綺麗な写真が撮れる
- ママバッグに入れていても邪魔にならないサイズ感!
1インチセンサーのデメリット
- センサーサイズが小さいためボケがもう少し欲しい時もある
- 夜や動きの速い被写体は少し苦手
1インチセンサーのおすすめカメラ
旅行に最適のコンデジを選ぶなら、やはりSONYの大人気RX100シリーズがおすすめです。RX100m5なら、4K動画も撮れますし、AFも爆速なので撮りたい瞬間を逃しません!明るいレンズも搭載されているので、旅行中の写真を綺麗に残すことができますよ。
普段のお出かけから幅広く使いたいなら、同じRX100シリーズの最新機種であるRX100m6が良いなと思います。何よりも、望遠が200mmまでズームできるので、ちょっとした子供のイベントでも安心して持ち出せる頼れる1台になりますよ!
小型なレンズ交換式カメラの主流!マイクロフォーサーズ
続いては、1インチセンサーよりも1段階サイズアップする、マイクロフォーサーズセンサーのカメラです。PanasonicとOlympusが共同開発して発売しています。
基本的にレンズ交換式のカメラ用のレンズは、各メーカーで専用設計されたマウントを採用しているのですが、マイクロフォーサーズセンサーのカメラは、なんと!マウント共有されていて、PanasonicのレンズをOlympusのカメラに付けることができるんです。
もちろん、その逆も可能。
2社がそれぞれ開発しているレンズを自由に選べるので、レンズ選択肢の多さも魅力です。
また、レンズ交換式のカメラの中では、センサーサイズが小さめなおかげで、カメラ自体もコンパクトで軽く作れますし、レンズも比較的小さく設計することができます。
大口径の明るいズームレンズも、かなりコンパクトなサイズですし、センサーサイズが大きいカメラ用のレンズよりもお手頃な価格であることも、システム構築するうえではありがたいですよね。
マイクロフォーサーズセンサーのメリット
- レンズ交換式の中では小型軽量なカメラが多い
- レンズも小さく出来るので、全体的にコンパクトに出来る
- 小さくて軽いので、普段の持ち歩きに最適
- 望遠レンズも大掛かりにならずにコンパクトに使える
マイクロフォーサーズセンサーのデメリット
- センサーサイズが小さい分、全体的に暗い場所が苦手
- ファインダーが付いていない機種が多い
- コンパクトすぎて持ちにくい機種もある
マイクロフォーサーズセンサーのおすすめカメラ
OlympusはPENシリーズがコンパクトでかわいくて人気ですが、私はあえてOM-Dシリーズをおすすめします。クラシカルな雰囲気も良いですし、何よりもファインダーが付いているので、さっとカメラを構えるときに便利です。
Olympusの瞳AFと手振れ補正は強力なので安心して撮影できますよ!
同じマイクロフォーサーズ採用メーカーであるPanasonicならこちらがおすすめ!
非常にコンパクトなサイズなのに、ファインダーも常時確認できるので、見た目に負けず劣らず使い勝手の良いカメラなんですよ。
本格的な撮影が出来るのにコンパクト!APS-Cセンサー
一眼レフカメラを使用している人なら、一番使っていると思うのがこのAPS-Cセンサーを搭載したカメラだと思います。
非常に大きなセンサーで、描写も申し分なく、初心者からプロユ―スまで、幅広いユーザー用に多くのAPS-Cセンサー搭載のカメラが発売されています。
最近では、APS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼も増えてきているため、カメラを購入する際に、綺麗な写真が撮れる!と聞いて、APS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼を購入した方も多いのではないでしょうか?
大きいセンサーを生かしたボケ感のある非常に綺麗な写真もお手の物ですし、子供の運動会やモータースポーツなど、スピードのある被写体を追う時も安心して使えるカメラも多いです。
マイクロフォーサーズ用のカメラよりは大きくはなってしまいますが、それでもコンパクトなカメラも多いので、普段持ち歩けるカメラとしても許容範囲の人も多いと思います。
APS-Cセンサーのメリット
- 初心者用カメラでもプロのような写真が撮れる描写力
- 大きなセンサーを活用したボケのある写真が撮りやすい
- 暗い場所でもノイズが少なくきれいに撮影できる
APS-Cセンサーのデメリット
- 一眼レフで主流のセンサーなので、ミラーレスではまだ機種が少ない
- ボディやレンズが大きく重い
- フルサイズカメラの存在がちらついてしまう(笑)
APS-Cセンサーのおすすめカメラ
APS-Cセンサー搭載のカメラなら、やはりコンパクトなサイズを選びたいのでミラーレスがおすすめです。CANONのミラーレスは、レンズはまだ少ないですが、アダプターを介して一眼レフ用の豊富なレンズ群を使用できるのが魅力です。
続いておすすめなのは富士フイルムのX-E3。富士のミラーレス一眼は、コンパクトなサイズのカメラが多いですし、何よりも魅力的な単焦点レンズが豊富にあります。
レンズ自体も小型で軽量ですし、描写力もぴか一なので、そんなレンズ群に魅了されて富士ユーザーになる人も多いんですよ。
SONYのAPS-Cセンサー搭載のα6300もおすすめです。
コンパクトなボディの割に、グリップが大きめなのでホールド感も良いですし、何よりも顔認証や瞳AF、早い被写体にも追従できる優秀なAFが協力なので、絶えず動き回る子供を撮影するのにもピッタリです。
圧倒的な描写力とボケ感!フルサイズセンサー
最後を飾るのは、フルサイズセンサーを搭載したカメラです。
もう一つ上に中判と非常に大きなサイズのカメラがあるのはあるのですが、おそらく普通の人が購入するカメラの中ではフルサイズセンサーが一番大きなセンサーサイズ、と言えるのではないでしょうか?
大きなセンサーサイズなので、光を多く取り込むことができるため、室内でもこんな風にノイズ感の全くない、美しい写真を撮ることができます。
背景はトロトロに溶けて非常になめらかで、ピント面は立体的な描写が素晴らしい。
可愛い我が子を立体的に美しく、かつ印象的に撮影できるカメラなので、成長する子供を室内でも安心して記録に残すことができますよ。
しかし、センサーサイズが大きい分、カメラ自体も大きく重くなり、レンズもかなり大きめになりますが、それでもその描写力の虜になると、手放せなくなってしまいます。
それでも、そんな大きなフルサイズセンサーを搭載したコンデジもありますが、そちらは比較的コンパクトですし、だけど撮れる写真は素晴らしいの一言です。
大きなセンサーサイズを生かした、こんなトロトロにふんわりしたお花の写真も撮ることができて、写真のボケにこだわる人なら、一度は憧れるセンサーサイズだと思います。
その分、ボケ量が大きすぎるため、ボケのコントロールがしにくい点がネックですけどね。
また2018年は各社からフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼が続々と発売されますが、まだまだどのカメラも高価ですし、レンズも非常に高いです。
私のメイン機がフルサイズセンサー搭載していますが、やはりボディ・レンズも含め全部をそろえるとなるとかなり高額になるのが大きなデメリットだと思います。
フルサイズセンサーのメリット
- 圧倒的な描写力。ボケがとろけるように美しい
- 暗い室内や夜でも安心して撮れる
- 立体的で高精細な写真が撮れる
フルサイズセンサーのデメリット
- 重い。ボディもレンズも大きく重い。
- 高い。ボディもレンズもとにかく高い。
- ボケすぎるのでボケコントロールが難しい。
フルサイズセンサーのおすすめカメラ
フルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼なら、SONYのα7Ⅲがおすすめです。SONYのフルサイズミラーレスも3世代目となり、レンズラインナップも豊富になってきました。
α7Ⅲはフルサイズエントリー機という位置づけながら、AFも早いですし高感度耐性もあり、とてもバランスの取れた機種だと思います。
キヤノンからもフルサイズミラーレスが発表されていますが、まだまだ価格が高いです。でも一眼レフ機の6D2なら、15万円以下で購入出来て、残りをレンズに回せるのでとっても経済的です!
6D2なら、一眼レフと言えども軽量なボディですし、何よりも豊富なEFレンズを活用できるのも魅力的。6D2で思いっきりフルサイズにどっぷりハマってから、次の世代のミラーレス機に移行するのもアリだと思います!
非常に尖った製品ですが、個人的には大好きで大好きで仕方ないカメラです!
ボケとサイズと目的別に最適なセンサーサイズを選ぼう
以上、長くなりましたがセンサーサイズについてまとめてみました!
写真を見ていただけると分かりますが、どのセンサーサイズでも素晴らしい写真が撮れることは間違いないです。あまり使いこなせていない私でも、この程度の写真は撮れます。
なので、本当に自分の利用スタイルと照らし合わせて一番ベストなセンサーを選んでくださいね!
やはり、荷物が多くなりがちで子供を抱っこする頻度の高いママさんには、大きくて重いカメラは荷物になるため、おすすめしません。
せっかくカメラを買っても、重くて持ち歩くのが苦だから持ち出さない!となっては本当にもったいないですからね。できれば使い倒してほしい。
なので、やはりライフスタイルに合ったコンパクトなカメラを一番おすすめすると思います!
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