こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
α7Cが手元に届いてから早1か月。
コンパクト&軽量なのにフルサイズセンサー搭載していて、AFもキビキビ早く、動画でのAF追従性もかなり良くて、本当にお気に入りのカメラとなりました。
何よりも気軽に持ち運べるサイズ感が最高に良いんですよね。
ただ、このコンパクトさを生かすにはレンズ選びも非常に重要な要素の一つ。
ということで、コンパクトで常時つけっぱなし出来て、かつ写りの良いレンズが欲しくていろいろと考えた結果、SONYのFE 35mm F1.8というレンズを購入しました!
35mmは個人的に好きな画角。
コンパクトで軽くてα7Cとの相性が最高に良くて、ついつい先日行った宮古島ではこのレンズを付けたα7Cばかりで写真を撮ってしまうほどお気に入りになっちゃいました。
ということで、今日は宮古島で撮った写真と共にSEL35F18Fというレンズをレビューしたいと思います!
コンパクトな35mm単焦点SEL35F18Fレビュー
SONY Eマウント用35mmは結構悩ましい・・・
実はSONYのフルサイズEマウント用の35mm選びって結構悩ましく、ちょっとどれにしようか考えてしまいがちなんです。
35mmって準標準域で、レンズラインナップも多くて。
今回、軽くて携帯性の良いレンズという条件で探していたので、候補に挙がったレンズは下記の三つ。
- SEL35F18F
- SEL35F28Z
- Tamron35mmF2.8
どのレンズもコンパクトで携帯性も良く、評判の良いレンズです。
SEL35F14Zは35㎜ですが、高いし重いしで今回は除外。
35GMの噂もありそちらは気になりますが・・・
ということで、今回の候補レンズのそれぞれのスペックの比較はこんな感じ。
SEL35F18F | SEL35F28Z | Tamron35mmF2.8 | |
焦点距離 | 35mm | ||
F値 | 1.8 | 2.8 | 2.8 |
最短撮影距離 | 22cm | 35cm | 15cm |
最大撮影倍率 | 0.24倍 | 0.12倍 | 0.5倍 |
防塵 | 〇 | 〇 | ー |
防滴 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイズ | 65.6×73 mm | 61.5x36.5 mm | 73×64 mm |
重さ | 280g | 120g | 210g |
価格 | 66000円くらい | 69000円くらい | 37000円くらい |
軽さとコンパクトさで言えば、F2.8ではありますがSEL35F28Zは非常に魅力的。
なのですが、一応Zeiss銘の35mmと言えば、私はRX1RM2を保有しておりまして。
こっちはF2だし、これがあるから不要かな?って思って。
じゃあなぜ新たに35mmのレンズ買うの?って言われると、RX1RM2は優秀なんですけど、もっと気軽に手振れ補正とか高速AFを楽しみたいかなと思って。
旅行中も35mm固定じゃなくレンズ交換もできるといいなとα7Cを購入した時に考えたからなのですよね。
というわけで、今回はSEL35F28Zは除外。
残るは、お値段もお手頃で、かつハーフマクロとしても使えるTamron35mmも考えたのですが、AFのスピードが気になるというレビューもあって、これまた脱落。
F1.8という明るさで、それでいてコンパクトで性能の良さそうなSEL35F18Fを選びました!
軽くてコンパクトなのは良いですよね。
ハーフマクロなのに圧倒的コスパ力はさすがタムロン!
SEL35F18Fの外観レビュー
というわけで、購入したSEL35F18Fがこちらです。
つるんとした外観は、同じくSONYの単焦点レンズSEL55F18Zに似ていますね。
ただ、こちらの35mmは2019年発売と比較的新しいレンズともありAF/MF切り替えスイッチとフォーカスホールドボタンが付いています。
AF/MFスイッチは正直かなり便利で嬉しいポイントです。
α7Cボディにも、カスタムボタンでAF/MFの切り替えは設定していますが、やはりレンズ側でパッと切り替えられるのは非常に使いやすいんですよね。
α7CのキットレンズであるFE28-60mmと比較すると、ちょっと長さが長くはなりますが、鏡筒の感じも似たようなサイズ感で特に違和感は無し。
ボディにつけても、α7Cのコンパクトさをそれほど崩さずに使えそうな感じです。
この状態で持った感じも、ボディとレンズのバランもよく、とてもホールドしやすいですね。
ただ、フードをつけない状態だと、こんな感じでレンズの長さがある分、前のめりになってしまいます。
なので、ちょっとカメラを置くときには、レンズに負荷がかからないように注意は必要ですね。
付属のレンズフードをつければ、そこは解消されます。
コンパクトな花形フードは質感も良く、SEL35F18Fとの相性もバッチリ。
だけど私はやっぱりフードなしの方が嵩張らなくて好きですね。
レンズの質感も金属光沢が綺麗で非常にかっこいいです。
F1.8のボケ感も非常に満足!
まずは購入してすぐ、家の中でミニーちゃんをモデルにしてパチリ。
最短撮影距離が22mmと適度に寄れるので、撮りたいものにぐっと近づいて撮影できるのがやはり使い勝手が良いなと感じます。
また、F1.8という明るさのおかげで、非常に暗い室内でも安心して手振れすることなく背景ボケを生かした撮影ができました。
玉ボケチェックをすると、さすがにF1.8だとレモン型のボケにはなりますが、ボケの円の中に変な模様もなくきれいな玉ボケが得られています。
F2.8~F3.5くらいまで絞るとレモンは解消されて、綺麗な丸に近づいてきます。
左下の方がちょっと玉欠けがあるかな?
それよりも暗い室内でも安心して使えるのはやはりうれしくて、F1.8を選択して正解だったな!と改めて思いました。
先週末、α7CにSEL35F18Fを装着して宮古島旅行に持って行ったのですが、軽量で取り回しが良すぎて、ほぼこちらで写真を撮りまくってしまいました。
ということで、ここからは宮古島旅行で撮影した写真を作例として、レンズの描写を見てもらえたらと思います!
α7CにSEL35F18Fをつけて宮古島旅行に行ってきたよ
軽くてコンパクト。フード無くても逆光耐性強し!
ということで、いきなり!思いっきり逆光な写真ですが、フードなし状態でも変なフレアなどは発生せず、しっかりと破綻なく飛行機を描写してくれています。
さすが最新設計のレンズですね。隅々までしっかりキリリと映る!!
光があふれる場所での描写がかなり正統派で、非常に気持ちの良い写りをしています。
SONYのGMとかGのマークがつかないレンズ(いわゆる無印)って、結構色ノリがあっさりしている傾向があるのですが、SEL35F18Fは意外と色ノリが良く私好みな感じ。
これまで無印レンズ系のあっさり感が苦手な部分ではあったのですが、このレンズはそれが無くて非常に扱いやすいなと思いました。
影の部分の描写も非常に良く、明と暗がキツイ場面でも安心して撮影できます。
このレンズかなり良いです。
35mmという画角で寄れるレンズは使いやすい
また狭い飛行機の座席で写真を撮るとき、35mmという画角で22cmまで寄れるというのは非常にアドバンテージになります。
狭い狭い機内で、テーブルに載せたモデルプレーンの撮影も難なく出来ちゃうってやっぱりすごい。
手に持った状態のドリンクだって撮影出来ちゃいます。
もちろん飛行機機内だけじゃなく、食事に行った先でも35mmは非常に便利。
美味しい美味しい、伊良部そば・かめさんのおそばだって美味しそうに撮れちゃいます。
大好きなバヤリースのマンゴージュース。
沖縄でしか買えないこのジュースの全国展開を心から願っています。
宮古島のあちこちにある水がめにはこんな風にお花が浮かんでいます。
このお花、毎日種類が変わって違う色どりになっていました。
近接撮影もしっかり寄れて撮影できるので、やっぱり35mmという画角は大好きです。
AFも早いから、腹ペコくんが容赦なく手を伸ばす直前にしっかり食べ物の写真も撮れる!
パッと構えてさっと撮れるが子連れの食事には不可欠です。
もちろん風景撮りにもぴったり!目で見た景色を切り取れる
もちろん、宮古島の美しい景色を残す時にだって、α7CとSEL35F18Fの組み合わせは最高!
とは言え、風景は広角で撮りたいことが多いので、SEL1635GMで撮影することの方が多かったのですが、パッと取り出して撮りたいときにはα7C+SEL35F18Fは活用しました。
私、絞り開放マンなので、ついついF1.8付近で撮りがちで、上の写真も晴天時の白い砂浜での撮影だったので、かなり白飛びしちゃっていました。
そこからRAWで少し露出を下げてあげると、しっかり元の色が残っていてさすがだなと実感。
こういう場所ではしっかり絞って撮るのがセオリーなんですが、失敗しちゃってもしっかりと色が残ってくれてるのは嬉しいなと思いました。
もちろん、明るい時間だけじゃなく夕暮れの美しい空の微妙なグラデーションもしっかりと撮影できます。
実はこの場所は、ホテル内のBBQレストラン。
テーブルも狭くお料理も運ばれてくるので、大きいカメラよりも小さいカメラの方が良いだろうとα7Cを持って行ったのですが、最高の夕陽を綺麗に写真に残すことができました。
雲は多めなのに、夕日の落ちる場所は綺麗に見えて最高に美しい景色を楽しむことができました。
そして、この夕陽が落ちた後の微妙な空のグラデーションの美しさ!
これを綺麗に残せるってとっても嬉しいですよね。
色ノリの良さがここでもしっかりと生きてくれたなと思いました。
もちろん晴天時の写真もとっても綺麗。
子供の様子も見つつ、外の景色も撮れる。
さっと撮れるのはやっぱり嬉しいなと思いました。
35mmは子供との距離感が絶妙で使いやすい
元々RX1RM2で35mmという画角の使いやすさは理解していましたが、改めて本当に子供との旅行での35mmという画角は使いやすいなと思いました。
SEL1635GMが好きなのも、35mmまでズーム範囲があるからなんですよね。
テーブルの向こう側に座って食事している子供の何気ない一瞬を撮るのにも最適ですし。
一生懸命砂浜で遊ぶ子供の様子を、ノーファインダーで撮るのにもちょうどいい。
α7Cはバリアングル液晶搭載していますが、子供の一瞬をパッと撮りたい方なので、チルトを出して構図を考えて・・・なんて時間勿体ない!
ノーファインダーでも、顔認証・瞳AFでしっかり子供にピントを合わせてくれるのは、ママカメラ&レンズとしては最高にありがたい要素の一つです。
だって、子供って待ってくれないじゃないですか。
こんな最高にかわいい瞬間を、ちょっとカメラのピントが合ってないから待って!!なんて言っちゃったら、次の瞬間には全然違うことやっていたりします。
基本的に私は子供たちが好き勝手やってる時を、好き勝手に撮ることが多いので、こっち来て!止まって!笑って!なんて言うことはほとんどありません。
まぁ、そんなこと言ってもうちの子たちは聞いてくれるとは限らないですからね。
それぞれが好きなように好きなことをやってるのを、邪魔しないように好きに撮るのが好きなので、やっぱりその一瞬を逃さない機動力の高さはとっても重要。
子供と適度な距離を取りつつ、でも手が常に届く範囲に。
そして、一瞬を逃さないためにもAFは早く、しっかりと追尾してくれる。
撮影時にあれこれいじる余裕がない方なので、後からどうとでもできる現像耐性も強い。
そんな私の願いをかなえてくれるのが、α7C+SEL35F18Fの組み合わせなんじゃないかなーと旅行を通して感じることができました。
子供達の可愛い一瞬を逃さないために。
SEL35F18Fはα7Cとベストマッチの組み合わせだなと思います。
軽くて明るいレンズ×軽いカメラ=最強
あれこれつらつらと書いてきましたが、結論としてはこの組み合わせかなり気に入ったということです。
元々RX1RM2でフルサイズ×明るい35mmの組み合わせは大好きだったので、まぁ当然と言えば当然の結果かもしれません。
ただ、RX1RM2を知っているからこそ、最適化されたレンズ付きカメラの写りを知ってるからこそ、不安な部分も非常に大きかったです。
とは言え、やはり最新のα7CとSEL35F18Fの組み合わせ。
予想以上にはるかに素晴らしい組み合わせとなりました。
α7Cはα7Ⅲと同じセンサーではありますが、アルゴリズムは最新なのでAFも早く非常に動作も安心して使用できるので、軽い単焦点とタッグを組めば強いに決まってますよね。
SEL35F18F。無印レンズながら色ノリも良くてAFも早く、本当に必要十分なレンズです。
Eマウント用の軽い35mmを探しているなら、このレンズを買っておけば、間違いないと言い切れるほど、良い出来のレンズだと思います!