こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
α6300を旅行時の広角担当にしたくて、ボディと同時購入したSEL1018。
APS-C専用の超広角レンズで超軽量で軽快に持ち運べるので、コンパクトなα6300にぴったりです。実際に、SEL1018でさくっとフォト散歩したときの記事がこちらです。
しかし、我が家にはもともとSEL1635Zというフルサイズ用超広角レンズがあります。
α7RⅢではAPS-Cモードを使うことで、APS-C専用レンズも使うことが出来ます。
ということは、α7RⅢでもSEL1018を装着して撮影が可能なんです。
フルサイズ用の超広角レンズとAPS-C専用の超広角レンズ。
どちらのレンズも評価の高いレンズですので、両者の写真の写りの違いが気になりますよね。
ということで、今日はちょっとマニアックな比較となってしまいますが
この2つのレンズ、写りにどれくらい違いがあるのか、徹底比較してみたいと思います!
SONYの超広角レンズ2種類を徹底比較します!!
SEL1018とSEL1635Zってそれぞれどんなレンズ?
さて、Eマウント用超広角レンズとして人気の2つのレンズ。
APS-C用とフルサイズ用と大きな違いはわかりますが、その他にどんな違いがあるのか大まかな点を比較してみました。
E 10-18mm F4 OSS (SEL1018) | FE 16-35mm F4 ZA OSS (SEL1618Z) | |
APS-C専用 | フルサイズ対応 | |
35mm換算 | 15-27mm | 16-35mm |
F値 | F4通し | F4通し |
手ぶれ補正機構 | 有 | 有 |
最短撮影距離 | 25cm | 28cm |
最大倍率 | 0.1倍 | 0.19倍 |
防塵防滴 | 無 | 有 |
サイズ | 70×63.5mm | 78×98.5mm |
重さ | 225g | 518g |
価格(2018年9月) | 65,000円ほど | 134,000円ほど |
基本的に、撮れる画角はSEL1635Zの方が広範囲ですが基本的には似ていますし、F4通しなのも手ぶれ補正があるのも同じです。
撮影最短距離は3cmの差はありますが、レンズの長さが3.5cm違うので、レンズの先端からはほぼ変わらないでしょう。最大倍率の差は、おそらくSEL1635Zの方が35mmまで対応しているからだと思います。
このように、フルサイズ対応とAPS-C専用の違いを除けば、レンズの性能としてはほぼ同じような感じです。
ただ、大きく違うのは、重さと価格ですよね。
重さも2倍以上違えば、価格も2倍以上異なってきます。
大きくて重くて高いSEL1635Zと、小さくて軽くて安いSEL1018という組み合わせですね。
これだけサイズと価格が違うと、写りの差がなければ、APS-CモードでSEL1018を使用するというということも、α7シリーズやα7Rシリーズを使用するユーザーとしては候補に挙がってきますよね。
ということで、どれくらい写真の写りの違いがあるのか比較してみましょう!
SEL1018はAPS-C専用レンズだけどフルサイズでも使えるって本当?
と、比較するその前に、実はAPS-C専用レンズであるSEL1018はAPS-CモードにしなくてもSuper35mm(フルサイズ)で使用できる画角があると言われています。
なので、実際にα7RⅢのSuper35mmで確認してみました。
α7RⅢに装着しても、それほど違和感なく装着でいます。軽いのでつけてないみたい!
それでは実際に撮ってみました!
まず、一番広角の10mm。見事に周辺部が蹴られています。
これを少しずつズームリングを回していくと・・・
ちょうど15mm近辺で周辺の減光が一番軽減されるようになります。
さらに17mmまでズームすると、また周辺の減光が大きくなります。
で、どう思います?この写真。35mmセンサーで15mmの画角ですが、正直周辺の流れがひどすぎて使い物にならないと私は感じました。
APS-Cモードに切り替えて、最広角の10mmにした場合の写真がこちら。
同じく35mm換算15mmの画角になりますが、Super35mmで撮影した時よりも
周辺の湾曲がかなり軽減されていることが明白だと思います。
画角が同じなら、絶対にAPS-Cモードで使用した方が綺麗に撮れますし良いですよね。なので、やはりフルサイズ機で使用する場合はAPS-Cモードでの使用をおすすめします。
以降の写真の評価もα7RⅢにSEL1018を装着した場合はAPS-Cモードで撮影したもので比較しています。
SEL1018とSEL1635Zで写真を撮って比較しました!
全体の写真を比較!
それでは、各写真の写りを比較していきたいと思います。
ついでなのでα6300にSEL1018をセッティングしたときも用意して、α7RⅢのAPS-Cモード使用時との比較も行えるようにしました。
今回、全体の写真はブログ用に圧縮するとわかりにくくなる可能性があるため、Flickrに元データを載せていますので、しっかり確認したい方はFlickrで確認してくださいね。
画像をクリックするとFlickrのページに移動できます。
ちなみに、一応三脚を使用しましたがミニ三脚しか持っていかなかったので、ずれてます。
そして、少し絞って比較すればよかったのに開放大好きが仇になりすべてF4固定です。
α6300+SEL1018
α7RⅢ+SEL1018
α7RⅢ+SEL1635Z
正直、ぱっと見大きな差はありませんね。15mmと16mmの画角の差もわずかです。
超広角なので、このサイズで見る分にはそれほど大きな差は出ないようです。
なので、もっと詳細に比較するために、中心部と周辺部をそれぞれ等倍にして比較してみましょう。
中心部の写真比較
まずは、中心部の画質比較です。
ピクセル等倍で比較したいところですが、α7RⅢは画素数が大きいためピクセル等倍にすると範囲が狭くなるため、APS-Cと同じフレームサイズに切りだしたものと、ピクセル等倍にしたものの2種類を載せています。
α6300+SEL1018
α7RⅢ+SEL1018
α7RⅢ+SEL1635Z(画角揃え)
α7RⅢ+SEL1635Z(ピクセル等倍)
画角をそろえると、やはり高精細なα7RⅢの画素数を最大限生かせるSEL1635Zが頭一つ抜きんでている感はありますね。石の表面の繊細な表現など、非常に細かく残っています。
それは、ピクセル等倍にしても、しっかりディテールが残っていてデータに残っていると感じます。
やはり、高画素機の性能をしっかり生かそうとなると、レンズもそれなりのレンズが必要ってことかもしれません。
しかしAPS-C専用のSEL1018の方も、しっかりと岩肌の表現もしっかりしていて、実際、ピクセル等倍にしてみても、細かく目を凝らして見ようとしない限り、大きな差はないように感じます。
周辺部の写真比較
続いて、周辺部の画質比較です。
右上の木々がある場所が比較しやすいので、抜き出してみました。
α6300+SEL1018
α7RⅢ+SEL1018
α7RⅢ+SEL1635Z(画角揃え)
α7RⅢ+SEL1635Z(ピクセル等倍)
周辺部は超広角レンズとあって、やはりどちらのレンズも多少流れてしまいつぶれてしまいます。
F4と開放で撮影してしまったので仕方ないのかもしれませんね。
そうはいっても、SEL1635Zの方が、少し階調やディティールが残っていると感じますね。わずかな差ですが。
同じサイズで比較すると、完全にSEL1635Zの方が細かく繊細に残っているので圧勝です。
これは高画素機だからこそなのでしょうが、高画素機でも周辺まで繊細に捉えるレンズ能力も素晴らしいと思います。
SEL1018とSEL1635Zはどちらがおすすめ?
とはいいつつも、正直どちらのレンズで撮ったとしても、普通に見る分には大差がないなというのが本音です。
そりゃ、見る人が見れば違いが出るのでしょうし、風景画ではなく、中心に被写体を置いて撮影すれば、ボケ感等も含めて両者に違いが出てくるのではないかとも思います。
でも・・・素人目には、両方しっかり撮影出来てるし綺麗に撮れていると思います。
SONYのAPS-Cシリーズのカメラを使用している人ならば、SEL1018一択であることには間違いないのですが、α7シリーズやα7Rシリーズを使用している人にとっては、こんな風にすみわけできるのではないかと思います。
SEL1018がおすすめな人はこんな人
APS-C専用レンズであるSEL1018がおすすめなのはこんな人
- とにかく軽量で軽いレンズが良い!
- 超広角レンズの使用頻度は少ないからできるだけ安い方がいい!
- サブ機にSONYのAPS-Cシリーズを使っているから共通で使いたい!
とにかく255gと非常に軽く、全長も短めなので、軽くコンパクトに持ちたい人にぴったりです!
α7RⅢに装着しても、本当に軽いので楽に使えますし、レンズが長くないのでぶら下げていてもぶつける心配もありません。
SEL1635Zがおすすめな人はこんな人
フルサイズに対応したSEL1635Zがおすすめなのはこんな人だと思います。
- とにかく画質重視!綺麗に周辺までしっかり撮影したい
- フルサイズカメラなので、フルサイズセンサーをしっかり生かして撮影したい
- 広角ズームだけど35mmくらいまでのズームレンジが欲しい
- ツァイスレンズの写りが好き!
せっかくフルサイズセンサーのカメラを使用しているので、フルサイズとして使いたいですよね。
そんな人にはSEL1635Zをおすすめしたいです。
フルサイズで使用した方がF4でも高感度に強くなりますし、ボケ感も大きくより印象的に撮影出来ます。
重さは518gと重いですが、これ1本でAPS-Cモードと併用すれば16~52.5mmとかなり広い範囲をカバーできるため、1本で基本的な撮影が出来るところもお勧めできるポイントです。
また、ZEISSマークを冠したレンズになるので、ZEISSの写りが好きな人にもぴったりです。
どちらのレンズも私は手放せない!
今日はだいぶマニアックな比較となってしまいましたが、実際に両方のレンズを使ってみた感想をレビューしてみました。正直、画角のかぶっている2つのレンズですが、私はどちらも手放せないと思っています。
SEL1018は非常に軽く、それなのに手ぶれ補正も搭載されているのでα6300との組み合わせは、子連れ旅行にはぴったりです。バッグにさっとしまって、ぱっと取り出せる軽快さは、本当に使いやすいと思います。
片やSEL1635Zは、α7RⅢを使ってしっかりと広角の撮影をしたいときに、高画素機の能力を余すところなく発揮してくれる、安心感が違いますね。夕暮れのイルミネーションを撮影する時でも、安心して撮影に集中できます。
重さを考慮すると、なかなかα7RⅢを持ち出すのはしんどい時もありますし、軽いレンズは必要です。かといって、α7RⅢで表現する世界も私は魅了されているので、積極的に持ち出したい時もあります。
画角はかぶっているけど・・・用途が私の中では全然違うので、やはりどちらのレンズも手放せません。それぞれに良さがあるからこそ、併用しても大丈夫なレンズだと思います。
ですので、どちらのレンズがおススメですか?と聞かれると、私の本音では
- SONYのフルサイズミラーレスカメラを持っている→SEL1635Z
- SONYのAPS-Cミラーレスカメラを持っている→SEL1018
- SONYのフルサイズとAPS-Cのミラーレス両方持っている →SEL1635Z+SEL1018の併用
を全力でおススメすると思います!!