
こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
カメラ好き、単焦点好きにありがちなことなのですが、同じ焦点距離のレンズを複数個所有してしまうことがあります。
特に50㎜という焦点距離は、基本の焦点距離と言われるだけあってレンズの数も多く、気づいたらAF、MF、F値違い、マクロなど複数所有してしまうことも多々あります。
というわけで、今回はなぜか同じ焦点距離のレンズを新たに購入したというお話です。
購入したのはSONY Planar T* FE 50mm F1.4 ZA(SEL50F14Z)というレンズ。
SONY製レンズですがZeissのバッチを冠したPlanarなのです。
少し前にSEL50M2.8という同じく50㎜のマクロレンズを購入したばかりなのですが…
という謎理論を発動して、メルカリを駆使して錬金術を行い購入しちゃいました!
やはり・・・F1.4のレンズはすごいです。
今日は購入した経緯を含め、到着レビューを作例多数で記事にしたいと思います!

SEL50F14Zを購入した経緯
やはりF値が小さい50㎜付近のレンズが欲しい!

50㎜F2.8マクロレンズを購入してから、部屋の中での物撮りなどはこのマクロレンズで撮影していました。
確かに物撮りには最適でしっかり写ってくれるのですが、なんというか、私の中で物足りない気持ちがずっとありました。
そう。それはボケ感。
以前所有していたSEL55F18Zでの撮影で得られていた、上の写真のようなとろけるボケ感がやはりSEL50M28だと得られないんですよね。
マクロレンズとしては50㎜F2.8も優秀だけど、やはりトロトロボケ大好き人間なため日に日にF値の小さなレンズが欲しくなってしまいました。
とは言え、一度手放したSEL55F18Zを再度買い直すのも芸がないし、どうせなら未知の世界に飛び込んでみたい…
そういう思いをふつふつと溜め込んだ末に購入したのが、今回のSEL50F14Zです。
SEL50F14ZとSEL55F18Z、SEL50M28のスペックを比較
SEL50F14Z | SEL55F18Z | SEL50M28 | |
焦点距離 | 50㎜ | 55㎜ | 50㎜ |
F値 | 1.4 | 1.8 | 2.8 |
レンズ構成 | 9群12枚 | 5群7枚 | 7群8枚 |
絞り羽 | 11枚 | 9枚 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.45 m | 0.5 m | 0.16 m |
最大撮影倍率 | 0.15 倍 | 0.14 倍 | 1 倍(マクロ) |
重さ | 778g | 281g | 236g |
発売日 | 2016/7/29 | 2013/12/20 | 2016/9/24 |
価格(2019年10月) | 約160,000円 | 約85,000円 | 約50,000円 |
今回購入したSEL50F14Zと以前所有していたSEL55F28Z、そしてマクロレンズのSEL50M28のスペックをそれぞれ比較してみました。
SONYのEマウントの50㎜はもう一つSEL50F18というレンズもあるのですが、今回は検討する際に入ってこなかったので記載していません。
SEL50F14ZとSEL55F18Zは最後に「Z」が付いていることからもわかるように、Zeissの冠がついています。
スペック表からわかる通り、SEL50F14ZはSEL55F18Zよりも3倍重くて2倍近く高いレンズとなっています。
重いのはレンズ構成からわかるように、12枚のレンズ、ガラスが入っているから。
その分より収差を抑え、解像感と美しいボケを両立した描写を楽しめるんです。
まぁ、価格が倍近くするので55㎜という焦点距離が許せるのならばSEL55F18Zを購入することをお勧めします。
こちらも非常によく写り、立体感もある良いレンズです。軽いですし使いやすいですよ。

だけど、今回私はF1.4という未知の数字とやはり50㎜という使いやすさにこだわってSEL50F14Zを選びました。
フルサイズのF1.4単焦点レンズは初めてです。
あと、少しだけSEL55F18Zよりも寄れるというのもアドバンテージ。本当に少しですが。
重さは実際に店頭で触ってみて、許容範囲だと思えたのも後押しでした。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA開封の儀!
赤い箱に入った重いレンズが到着した!

というわけで、到着レビューです。
最近、こういう高いレンズはあんしん保障プログラムを使いたいのでソニーストアから購入するようにしています。
なんだかんだと保障やソニーストア優待などを含めると、他の店舗で購入するよりもお得になるので保障を付けたい場合はソニスト購入はおススメです。

旅行先で落とした時も、保障のおかげで無料修理できたので本当にありがたかったです。

早速箱を開けていきましょう。
GMレンズだとレンズポーチもすごくしっかりしたものが入っているのですが、GMレンズではないため、通常のポーチ型のレンズケースです。
正直、結構な価格するのでレンズポーチ付けてほしいなと思わなくもないですが、まぁ普段全く使わないので特に問題ありません。

ポーチから取り出したら、こんな感じ。
SEL55F18Zと同じく、ZEISSバッチがついてフォーカスリングのギザギザが入っていますが、SEL50F14Zはさらに、AF/MF切り替えスイッチや絞り調節リングがついています。

リアダイヤルだけでなく、レンズで絞り調節できるのもまた便利です。
絞りリングを回す時に、クリック感があるのですがそちらもOn/Offすることができます。
Offにするとクリック感がなく、なめらかにF値を変えることができるようになります。
ヌルっと変えたい人はOff、かちかちっと確認しつつ変えたい人はOnと変えられるのは良いですね。
早速ボディにつけてみました

ということでさっそくα7RⅣに装着!!
おおお・・・でかい。でかいです。
SEL55F18Zが軽くコンパクトだったから、余計に大きく太く感じますね。

横から見たらこんな感じ。
レンズでっかちなので、若干前が浮いてたようになっていますが、α7RⅣはグリップが少し大きくなったこともあって、ホールド感は悪くないです。
この重さのレンズになると、左手でレンズをホールドして撮る形になるので、それほど苦もなく使用できます。
SEL70300Gを使った後に感じる、右手の疲労感などもありません。

確かに大きく重いレンズですが、α7RⅣとの組み合わせだとバランスよく使えると思いました。
いや、ほんとかっこいいですね。
重いけど、なんというか持ってて嬉しくなる、そんなレンズです。

ちなみにフィルター径は72㎜。
大口径レンズなので仕方ないですが、フィルター径が大きいとフィルター自体も高いので痛いですね。
だけど、レンズ保護の観点からも必須だと思います。
というわけで、早速この数日間で撮った写真を作例としてつらつらと載せていきます!
私はF値が小さいレンズは、やっぱり開放で使いたい人なので、ほとんど開放で撮っています。
一部絞っている写真もありますが、基本F1.4くらいですね。
あと、いろいろ考えるのがしんどくなってきたので、すべてjpeg撮って出しです!
へたくそが撮ってもこれくらいの写真が撮れるのかーって参考にしていただければ幸いです。
SEL50F14Zとα7RⅣの組み合わせで撮った作例紹介
まずは室内で…大口径レンズならではのボケ感が最高!

まず初めに撮ったのは、レンズの物撮りをやってくれたSEL50M28。
もう、ピント面である文字部分以外がとろっとろに溶けるこの描写…最高すぎます。

到着した日に撮影したケーキも、ふんわり綺麗に撮れました。
ボケが優しいというか、なめらかな感じで、もうこの時点で買ってよかったと確信。

暗い夜の室内でもノイズ感なくきれいに撮れる。もうそれだけで幸せです。
というか、兄くんのこの笑顔が撮れただけでもう、それだけで16万円の価値があります。

50㎜という焦点距離は、室内で子供たちの様子を撮るのに私はちょうどいいと感じています。
広すぎると写したくない部分まで入ってきてしまいますし、ボケてくれるので背景の雑多な部分もだいぶ緩和されていい感じ(笑)
室内散らかっていますが、いい感じにボケさせてくれるレンズは室内取りに最適です!
動物園で試し撮り。京都市動物園に行ってきました

10月22日は即位の礼式典開催日ということで、京都市動物園の入園料が無料になりました。
お天気も前日までがっつり雨予報だったのに回復したので、せっかくなのでみんなで動物園に行くことに。
この日はSEL50F14Zの使い勝手を見るために、装着していきました。

50㎜はお出かけの時も、それほど子供と離れることなく、適度な距離感で撮影できるからいいですね。
ポートレートに最適な85㎜だと、子供を撮るときに少し離れなければいけないため、小さい子連れの場合は50㎜位が使いやすいなと思います。

どの動物から見るか、二人で相談中。

敷地内の地図もしっかり確認して、どこに向かうか決めます。
檻の中にいる動物はMFでピントを合わせると撮りやすい

檻の中に入っている動物を撮るときは、どうしても手前の檻にピントが行きがちなので、MFでピントを合わせると撮りやすいですね。
レンズ側にAF/MF切り替えスイッチがあるので、すぐに切り替えられるのは便利です。
F1.4のうっすいピント面も、MFアシストで拡大してくれるので合わせやすい。
MFアシストで拡大して、ピーキングで合わせてても、F1.4だとピント面の薄さをまざまざと感じることができます。

動物と檻の距離が近ければ、動物の方にピントが合ってくれますね。
そういえば、何も考えずに撮影していたので試していませんが、せっかくなので動物瞳AFを試してみてもよかったかなと思いました。
トラに睨まれると、委縮してそんなことできませんけどね。

柱の上で葉っぱを食べるゴリラと、おこぼれを下で待つゴリラ。
柵がない場所だと、クリアに動物が撮影できるので良いですね。
祝日で無料開放デーということもあり、動物園にはたくさんの方が訪れていました。

片足プラプラしている象さん。
京都市動物園は象がたくさんいるのが特徴。かわいい。

キリンも間近で見ることができます。舌をべろべろ出してました。可愛い。
光の描写がやはり好き

初めは曇っていたお天気も、だんだん日差しが刺してきて暑くなってきました。
日差しが照ってくると、今度は少し白飛びしがちな雰囲気になってくるのですが、なんというか光を受けた感じの描写がすごくきれいだなと感じました。

上手く説明できないのですが、光を受けた部分のきらきら感、それでいて影の部分の描写もよく、水のきらきら、光のきらきら、影のダーク感、それぞれが綺麗に調和されている。
そんな感じを受けるレンズだなと思います。

キリンさーん!!と声をかけたものの、ごはんに夢中ですね。キリン可愛い。
これは結構絞っています。
開放だとキリンがボケボケで何と撮ってるかわからないくなるので。絞ってもいい感じ。
ノスタルジックな遊園地で遊ぶ

一通り動物を見て回ったら、兄くんがずっと気にして遊びたがった小さな遊園施設の方に移動します。
本当に小さな小さな遊園施設ですが、子供はこういうの好きですよね。

すべての乗り物が一人200円くらい。
弟くんが乗りたがった電車に乗ったのに、なぜか無表情の弟くん。
はぴおさんにはこの電車はかなり小さくて窮屈そうでした。兄くんは大喜び。

続いては、兄くんが乗りたがった観覧車。
あのゴリラのやつに兄くんが載ってます。見えないけど。
さすがに開放なので、逆光になると少しパープルフリンジが出ていますが、それでもかなり抑えられている印象があります。

ぴょんっと降りる。
兄くんが観覧車に乗っている間に、私と弟くんはゴーカートに乗りました。
古い施設だけど、やっぱりこういう雰囲気もまた楽しいなと改めて思いました。
最後に園内のお花を撮ってみた

最後は園内に咲いているお花を。
前ボケも後ろボケもふんわり優しい雰囲気で、トロトロでとってもきれいですね。
最短撮影距離は45㎝なので、それほど寄れるレンズではないのですが、お花の撮影も難なくこなせるレンズだと思います。

少し露出を上げてハイキーに撮ってみたけど、しっかり色も残って綺麗です。
小さめのお花だともう少し寄りたいかな?と思わなくもないですが、そんな時はAPS-Cモードに切り替えて75㎜として使うのもありかなと思います。
動物園に50㎜1本で勝負してみましたが、やはり50㎜という焦点距離は子供連れにとっては使いやすい距離感でした。
もう少し広く撮りたいなと思う場面もあったのはあったのですが、使い勝手は良かったです。
重くて高いけど所有する価値のあるレンズ
という感じで、すでに50㎜のマクロレンズを持っているのに、同じ焦点距離のF1.4大口径レンズを購入しちゃいました!というお話でした。
やはりマクロはマクロで必要。だけど大口径レンズの代わりにはならないんですよね。
被写体が浮き立つような、薄いピント面にトロトロのボケが大好きな人にとって、F値の数値はかなり重要なファクターだなと改めて思いました。
正直、非常に贅沢なレンズですし、使いこなせる気はしないのですが、撮っていて楽しいと思えるし、これで撮った子供たちが本当にかわいいので満足しています。
子供を最高可愛く撮るレンズ、やっぱりここが私のこだわりポイントですね。
今度香港ディズニー旅行を計画しているので、ミッキー撮るために重いけどこちらのレンズを持っていこうかなと思います!