こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
緊急事態宣言が解除されて、密を避けて少しずつ外に出かけられるようになってきました。
とはいっても、まだ海外旅行や飛行機を利用しての旅行は難しいところがありますが、やはり外に出られるというのは嬉しいですね。
子供達も保育園や学校が再開し、少しずつ日常が戻ってきました。
そんな自粛期間中にも関わらず、なぜか我が家には望遠ズームレンズが2本も生えてきたのですが、せっかく外に出られるようになったので、撮り比べしてきました!
場所は、以前もAPS-Cモードとの比較を行った若草山。
山の頂上から奈良を一望できる最高のロケーションです。
いつもはブログにはリサイズして圧縮して載せているのですが、今回は画質の比較メインなので、詳細を確認できるよう、撮影した写真はFrickrに載せています。
機材や画像の詳細を見たい場合はFrickrに飛んでくださいね!
SONY Eマウント望遠レンズを若草山で撮り比べ!
今回の挑戦者たちのスペックを確認してみよう
というわけで、やってきました若草山です。
密を避けるために、車で奈良奥山ドライブウェイを走って山頂までやってきました。
ここはいつもの通り、可愛い鹿さん達が出迎えてくれます。
自粛や海外からの観光客がいなくなって、鹿せんべいが食べられなくなって心配する声もありましたが、鹿さん達は若草山の草をたくさん食べて元気に過ごしていますよ。
それでは今回のレンズ対決に挑戦するレンズたちのレンズスペックを紹介しておきましょう。
Tamron70-180mm | SEL100400GM | SEL135F18GM | |
焦点距離 | 70-180mm | 100-400mm | 135mm |
F値 | 2.8 | 4.5-5.6 | 1.8 |
レンズタイプ | 大口径望遠 ズームレンズ |
超望遠 ズームレンズ |
大口径望遠 単焦点レンズ |
重さ | 810g | 1395g | 950g |
発売時期 | 2020年5月 | 2017年7月 | 2019年4月 |
実売価格 | 約12万円 | 約25万円 | 約18万円 |
まぁ、とっても簡単な比較ですが、それぞれ望遠レンズにカテゴリーされるレンズです。
どのレンズも非常に評判の良い、とても素晴らしいレンズです。
詳細なスペックについては、各レンズの紹介記事を参考にしてください。
どのレンズも非常に描写力が高く、とても使い勝手の良いレンズばかり。
特に、私はα7RIVという高画素機を使用しているので、レンズの影響は結構シビアに感じることがあります。
どれも評判が非常に良いレンズだけど、本当にいいレンズなのかな・・・?
なかなか望遠レンズの描写力を比較したレビューというのは、あまり見かけないので、ご自身の目で見て判断していただこうと、とりあえず写真を撮ってきました!
レンズ選びの参考にしていただけるとありがたいです。
遠景(135mm)比較
それではまず初めに、それぞれのレンズでの遠景時開放での比較写真です。
それぞれズームレンズはズーム域が異なりますが、単焦点のSEL135F18GMの135mmに合わせて撮影しています。(微妙に133mmになってるやつもあり)
Tamron 70-180mm-135mmF2.8
SEL100400GM-133mm F5.0
SEL135F18GM-135mm F1.8
さすがにどのレンズも評判の良いレンズだけあって、開放からしっかり解像して素晴らしいです。
タムロンレンズは、F2.8では結構周辺減光が大きく出るようですね。
拡大したときの解像感は、やはり余裕のあるSEL100400GMが一番かなと感じました。
続いて、F5.6と少しだけ絞った場合の比較です。(もう少し絞ればよかった)
Tamron 70-180mm-135mmF5.6
SEL100400GM-133mm F5.6
SEL135F18GM-135mm F5.6
F5.6に絞ると、タムロンレンズやSEL135F18GMで見られた周辺減光も緩和されて、すっきりした描写になることがわかります。
どのレンズもしっかりと細かいディティールまで解像してて、さすが。
少し靄のかかる中での撮影したが、どのレンズもしっかりとした写りをしていると思います。
周辺の流れなどもないですし、どれも良いですが、やっぱりSEL100400GMが一番すっきりはっきり描写できているかな。
135mmで鹿ポトレ比較
続いては、のんびり座ってくつろいでいる鹿さんがいたので、それぞれの135mmでの鹿ポトレで比較させていただきました。
鹿さん、ご協力ありがとうございます。
ちなみに上の写真はSEL100400GMの400mm端で撮ったものです。
それでは比較行ってみましょ!F5.6とF値を揃えて比較します!!
Tamron 70-180mm-133mmF5.6
SEL100400GM-133mm F5.6
SEL135F18GM-135mm F5.6
これはね。一見ぱっとみそれほど変わらないように見えるんですが、アップにすると如実に違いました。
やはり単焦点レンズであるSEL135F18GM が強い。
鹿の部分だけ拡大して並べてみたのですが、これでもわかりにくいかもしれませんが、やはりSEL135F18GMの方が、毛並みの繊細な描写がしっかりしてるんですよ。
これはもう、ほんと拡大してみる人にとっては、違い感じると思います。
また、SEL100400GMはズームレンズですが、かなり素晴らしい解像感。ほんとすごい。
タムロンレンズは、正直他の2本と比べると、解像感というか描写は一歩負ける印象です。
たぶん高画素ではないα7Ⅲだったら、3本そんなに違いはないと思います。
高画素機を使う人は・・・正直135GMかSEL100400GMがおススメですね。
でもタムロンも180mmまでズームしてF2.8で撮れば、ピント面は結構いい写りです。
タムロンで撮影するときは、テレ端で開放で撮る方がもしかしたらいいのかもしれません。
テレ端でのボケ感比較
最後に、背景ボケ大好き人間としては、それぞれの最大限のボケ感を比較してみたいところ。
ということで、各レンズのテレ端での背景ボケの比較を行ってみました。
それぞれのレンズのテレ端の焦点距離は異なるので、ピントを合わせたい被写体の大きさを揃えるように、撮影位置を変更しています。
こちらはちょっと順番を変えて、SEL135F18GM、Tamron 70-180mm、SEL100400GMの順で紹介します。
SEL135F18GM-135mmで撮影
F1.8でのボケ感
F8まで絞った場合のボケ感
Tamron 70-180mm-180mmで撮影
F2.8でのボケ感
F8まで絞った場合のボケ感
SEL100400GM-400mmで撮影
F2.8でのボケ感
F8まで絞った場合のボケ感
この比較で感じたのは、タムロンのテレ端開放のボケの雰囲気は、SEL135F18GMにも劣らない柔らかできれいなボケで良いなと思いました。
F8に絞った場合も、焦点距離の影響か、SEL135F18GMで感じるざわざわ感もそれほど強くなく、非常に柔らかい描写になっているなと感じました。
SEL100400GMのテレ端は、F5.6だろうがF8.0だろうが関係なくボケてますね(笑)
400mmで他の2本のレンズを同じくらい被写体を大きく撮影できる使い勝手の良さはさすが。
とはいえ、背景もある程度コントロールして撮影したい場合は、テレ端だと難しそうだなと感じました。
どのレンズも描写は素晴らしい!あとは用途の問題
以上、だだだっと写真を並べてみました。
感じ方はそれぞれだと思うので、大きなサイズで見たい場合はFlickrに飛んでいただいて、ダウンロードしてみていただけるとありがたいです。
正直、高画素機で拡大して細かく描写を比較すると、タムロンのレンズは他の二本と比べると解像感がほんの少しだけ物足りない部分はあります。
でも、3本の中で一番軽いですし、70-180mmF2.8通しというレンズスペック、70mmだとMFでマクロ撮影可能という使い勝手の良さもあります。
SEL100400GMは超望遠ズームレンズなのに、開放からバチバチに解像するモンスターレンズで、飛行機撮影などの動き物には絶対欠かせません。
SEL135F18GMは単焦点レンズならではの素晴らしい描写力に加え、爆速AFでの瞳AFの食いつきとか唯一無二の最高レンズです。
なのでね・・・やっぱりこの3本はそれぞれの棲み分けで必須と言いますか。
出来れば3本ともに揃えたいレンズだと思います!
おまけ。SEL100400GMで撮影する若草山
最後に。SEL100400GMで若草山周辺を撮影したので写真載せておきます。
超望遠ズームレンズの圧縮感、最高です!!