こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
最近、軽くて結構性能がいいレンズを連発しているサムヤンから、またまた魅力的なレンズが発売になります!
それが、AF 50mm F1.4 FEⅡという、50mmの大口径レンズです!
Ⅱと付いていることから、これまでにもAFの50mmF1.4レンズはあったのですが、より軽く、より早く、そして動画撮影にも最適な設計となり生まれ変わったんです。
12月24日の発売を前に、貴重なサンプルレンズをお借りして使用させていただけることになったので、手持ちのSEL50F14Zと比較しつつ写真多めでレビューしたいと思います!
※今回のレビューはケンコー・トキナー様よりレンズをお借りしています
Samyang AF 50mm F1.4 FE Ⅱレビュー
小型で軽量な大口径50mmレンズ!
12月24日発売予定のサムヤンの50mmF1.4という大口径レンズ。
これまでの50mmF1.4のレンズはサムヤン初のAFレンズとして誕生しました。
初期のAFレンズとあり、AF速度はお世辞にも早いとは言えなかったものの、ボケ感も綺麗なレンズというような評価が得られているようです。
そんな50mmF1.4が今回、さらに軽量&コンパクトにリニューアルして発売されます。
重さが585g→420gと165gも軽量化し、97.7mmだった長さも88.9mmまで小型化されました。
さらに防塵防滴仕様となり、AFも早く動画撮影に向けて最適化されて、かなり魅力的なレンズとなっています。
箱からレンズを出すと、大口径レンズらしい太めの鏡筒のレンズが顔を出します。
素材は軽さを追求するために、ちょっとチープな素材感ですが、触り心地や操作性には特に大きな問題はありません。
何よりもうれしいのは、フォーカスロックボタンが付いたことと、カスタムスイッチが付いています。
カスタムスイッチは、今はフォーカスリングを絞りリングとして使用するOn/Offのみ対応しているようで、M2側にすることでリングを回せば絞り変更が可能です。
個人的にはここはAF/MF切替として使いたいところ。
将来的には、このカスタムスイッチをより多くの機能に割り当てられるようなファームアップが想定されているそうなので、AF/MF切替できるようになるかもしれませんね。
Samyangのブランドカラーである赤いリングは、ちょっと奥の方に目立たない位置にある感じで、控えめなデザインなのがいいですね。
これはAPS-C用のSamyang 12mm F2と同じデザインで好きです。
レンズ前面はシンプルに何もない感じ。フィルター径は72mmです。
そうそう。レンズ用のポーチも付いていました。
個人的にはAF24mmF1.8やAF12mmF2のようなケースが良かったな・・・(笑)
α7Ⅳに装着してみました
ということで、早速買ったばかりのα7Ⅳにつけてみました。
いや、レンズ自体が420gとめちゃめちゃ軽いので、α7Ⅳにつけても軽くて非常に持ち出しやすいです!
装着したときのバランスも良く、上から見たときに赤いラインも見えないので、統一感があって非常にいい感じ。
α7Ⅳが658gなので、合わせ1078g。取り回しも良くて持ちやすいです。
α7Ⅳがグリップが少し大きくなっているので、どっしりとして撮影しやすいなと思いました。
コンパクトなα7Cとはさらに相性ヨシ!
続いて、同じくフルサイズEマウントのα7Cと組み合わせてみました。
これはねー。本当に、相思相愛的にめっちゃいい組み合わせです。
α7Cと軽いレンズの組み合わせって、本当に最高にいいんですよね・・・
α7Cが509gなので、レンズ合わせて929g!1キロ切る組み合わせなんですよね。
F1.4の大口径レンズなのに、ボディ合わせても1キロ以下なんて、めっちゃすごくないですか?
フードを合わせた様子がこんな感じ。
フードもコンパクトな花形フードなので、50mmF1.4のコンパクトさともぴったりです。
SONY純正SEL50F14Zと比較してみた
外観&スペックを比較してみた
私が普段使っている50mmは、同じくF1.4のSONY純正SEL50F14Zです。
今はさらにSEL50F12GMというGMレンズが出ていますが、SEL50F14Zでも特に不満もなく気に入って使っています。
ただね、このレンズやっぱり重いんです。
このレンズが重いから、余計にサムヤンのレンズが軽く、小さく感じてしまいました。
AF50mmF1.4とSEL50F14Z、さらにSEL50F12GMの主なスペックの比較はこちら。
Samyang | SEL50F14Z | SEL50F12GM | |
焦点距離 | 50mm | 50mm | 50mm |
F値 | 1.4 | 1.4 | 1.2 |
フォーカス | AF/MF | AF/MF | AF/MF |
最短撮影距離 | 0.4m | 0.45m | 0.4m |
手振れ補正 | × | × | × |
防塵防滴 | 〇 | 〇 | 〇 |
フィルター径 | 72mm | 72mm | 72mm |
最大径×長さ | 80.1mm×88.9mm | 83.5×108 mm | 87×108 mm |
重さ | 420g | 778g | 778g |
実売価格 | 9万円前後 | 15万円前後 | 24万円前後 |
表で比較すると、サムヤンレンズは大口径レンズの中では安い方ですし、何よりもスペック上は他と見劣りしないのに重さがはるかに軽いんですよね。
SEL50F14Zは5年前に誕生したレンズだというところを見ても、GMと比較してもスペック上は全く見劣りしないと思います。
SEL50F14ZにはAF/MF切替スイッチはついていますが、フォーカスロックボタンはついていません。
絞りリングはありますが、サムヤンの方はフォーカスリングで代用可能です。
フィルター径は同じ72mm。でも鏡筒はSEL50F14Zの方が太めです。
まぁ、質感は金属が使用されていて高級感あるSEL50F14Zの方が圧倒的に良いですが、軽さを考えるとサムヤンも捨てがたい・・・
やはり気になるのが描写の差ですよね。
まずはボケの様子を比較してみました。
Samyang50mmF1.4とSEL50F14Zの玉ボケ比較
まずはα7ⅣにつけてF値による玉ボケの変化を見てみました
F1.4
まずは開放1.4での玉ボケの比較。
Samyangの方は口径食で片側が書けたレモンっぽくなってます。
SONYの方は、レモンというより楕円形?ちょっとグルっとしたボケ感です。
F2.0
F2.0に絞ると、口径食の影響は少し緩和されました。
Samyangの方が玉ボケが大きくきれいに感じますね。
F2.8
F2.8まで絞ると、Samyangの方は演習がちょっとカクカクしてきました。
SONYは少し玉ボケが小さいものの、カクカク感はなくきれいです。
F4.0
F4.0でもSamyangの方は少しカクカク残ってるかなー。
F5.6
F5.6まで絞りました!
こうしてみると、Samyangの方がボケは柔らかくきれいなような気がしますね。
好みの問題だとは思いますが、カクカクが気になる人はSONYなのかな?
動画撮影時は明らかに差がありました!
さらにSamyangのレンズは動画撮影にも特化しているということで、動画撮影時のフォーカスの移動についても両者で比較してみました!
これが、かなり差があったというか、Samyangレンズ、動画にチューニングされているだけあります。
動画比較は、α7Ⅳだとブリージング補正が付いているため、α7Cを用いて比較しましたが
- Samyang→フォーカス移動の音もほぼ無音・ブリージングも最小限
- SEL50F14Z→フォーカス移動の音が大きく、ブリージングあり
という感じで、やはりSEL50F14Zは一世代前のレンズだなと感じざるを得ない結果に。
詳細な動画の比較をこちらのYoutubeにまとめていますので、よろしければご覧ください!
とまぁ、細かいことはこれくらいにしておいて。
ここからは、α7Ⅳにつけてちょっとだけ撮影してきた写真をつらつらと載せていきたいと思います!
いつもはLightroomで現像しますが、今回はα7Ⅳとの組み合わせの色味も見てもらいたいので、jpeg撮って出しで並べていきます!
α7Ⅳ+Samyang AF50mmF1.4 FEⅡ撮って出し!
お花やカフェで散歩しつつ撮影してみた
まずはα7Ⅳにつけて、ちょっとお花を撮影に・・・
と言いつつも、今の季節は冬ということで、なかなかお花が見つからない。
結局目的地のカフェの前に少しお花が飾られていたので、そちらをパシャパシャと撮りました。
軽いレンズなので、撮りながらプラプラするのも苦じゃありません。
上の花を拡大しても、解像感もまずまずです。
さすがにぽつんとある花なので、AFでとらえるのは難しかったけど、MFである程度合わせた後にAFに戻したら、しっかりと追従してくれました。
後ろに葉っぱがたくさんあると、ちょっとざわざわしたボケになるかな?
でも柔らかいボケなので、それほど嫌な感じではありません。
寒いので、さっさとカフェの中に入っちゃいましたw
この写真の空気感はすごくいい。好き。
クリスマス前なので、サンタやスノーマンがいます。
F1.4の大口径は、目の前の水のグラスもとろとろに溶かしますね。
でも40cmと比較的最短撮影距離が短いので、苦なく撮れるのがありがたい。
飛行機、乗りたいなぁ・・・
って、これはハドソン川の奇跡?
ファブリックがカラフルで可愛い。
窓の外にはこちらのカフェの菜園があり、採れたての野菜をいただけるシステム。
まさに地産地消!
最短撮影距離まで寄れば、葉っぱの葉脈もくっきりです。
そうこうしていたら、お待ちかねのランチが到着!
野菜がふんだんに使用されていてとてもおいしそうです♪
ただ、個人的にはお出かけ先で50mmはちょっと苦手だったりします。
カフェで座ってお料理を撮ったりするにはちょっと長いんですよね・・・
なので、あまり50mmを持ってお出かけってしない方だったりします。
私の50mm活用場所は、断然【家の中】
じゃあ、50mmを使う場面ってどんな場面と言われると、私は圧倒的に家の中がメインです。
もう、家の中ではほぼ50mmをつけっぱなし。
家の中で子供たちの様子を撮るのに一番使っているのが、この50mmという画角です。
なので、本当に日常写真が多い。それゆえ、作例としてあまり出せない(笑)
だって、なぜか半裸だったりパンツ一枚だったり、部屋が散らかってたりと、人様に魅せられるような写真が生まれないから!!
テーブルの向こう側に座る兄くんを撮ったり
突然バケツをかぶって突撃してきた弟くんを撮ったり・・・
ほら、F1.4のピントの薄さなら、背景の散らかり具合もある程度緩和されるといいますか・・・(緩和できていない)
日常の写真すぎて、こんなネットの世界に出すの憚れるような、そんな写真を50mmでは撮っています。
なので、やはりくらい室内で撮ることが多いので、F1.4という明るさは非常にありがたい。
またこまめに動き回る子供たちなので、AFの速さも非常に重要となります。
隠してしまっていますが、もちろん瞳AFで子供たちの瞳にバッチリと追従していて、AF速度的にもストレスなく使えました。
このレンズ、明るい50mm単焦点を欲しがってる人たちにとっては、非常にありがたいレンズになること間違いなしな気がしています。
軽い!AF早い!動画も行ける!超優秀レンズ爆誕!
というわけで、私にとって50mmというレンズは、本当に普段の日常。
いつもの我が家の様子を何気なく撮るのに一番使っているレンズです。
だからこそ、カジュアルに持ち出せる軽さと、室内でも負けない明るさ、そして動き回る子供たちに追従できるAFの速さは非常に魅力的なレンズだと思いました!
大口径の50mmが欲しいけど軽くて取り回しがいいレンズが良い!
そんな人にとって、ぴったりなレンズだと思います。