
こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
我が家はタイムシェア大好き家族です。
すでにDisneyのタイムシェアであるDisney Vacation CLUB(DVC)とヒルトンのタイムシェアであるHilton Grand Vacation Club(HGVC)を保有しています。
DVCもHGVCもハワイにあるヴィラをホームとしている我が家。
ハワイには他にもいくつかタイムシェア物件があるのですが、DVC・HGVCと並んで有名なのはマリオットが手掛けるMarriott Vacation Club(MVC)ではないでしょうか。
2014年にハワイに行った際に、一度コオリナのマリオットで開催された説明会に参加したことがあります。
そこから、システムが変わってポイント制に移行して使いやすくなったようで、どんなシステムに変わったのがずっと気になっていました。
そんな折、マリオットから大阪で説明会が開催されるというお話を頂いたので、今回はぴおさんと二人で説明会に参加してきました!
メリット・デメリットを含めて、内容を詳しく掘り下げてみたいと思います!

contents
Marriott Vacation Club Asia Pacificの説明会に参加!
タイムシェアの説明会には参加条件があります

まず、マリオットバケーションクラブの説明会ですが、参加条件があります。
- 30歳以上75歳未満
- 世帯年収700万円以上(夫婦合算可)
- 既婚の場合、夫婦で揃って90分間の説明会に参加できる
(独身は一人でもOK) - 1年以内にマリオットの説明会(日本・プーケット)に参加していない
- マリオット・バケーション・クラブのオーナー・メンバーじゃない
また大阪限定ですが、会場の都合から未就学児連れでは参加ができません。
未就学児がいる場合は、保育園や幼稚園に預けて参加する必要があります。
一応今回はマリオットBonvoyポイント24000ptが参加特典ということで、招待メールや電話が来た人のみが対象となっているようでした。

会場は大阪マリオット都ホテルとコートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーションの2か所で開催されています。
我が家が予約した日はコートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーションのみでした。

会場は19階にあるセミナー室のような場所。
テーブルが4つほどあり、間に敷居などはなく完全にオープンな空間でした。
コオリナでの説明会の時は、パーテーションで区切られて贅沢な空間のお部屋があったのですが、簡易的な商談スペースという感じですね。

我が家の担当は男性の方で、超ベテランの雰囲気。お話もとっても上手。
実は以前、ディズニー・バケーション・クラブの舞浜のプレビューセンターにもお勤めだったということで、DVCについても詳しい方でした。
タイムシェアの営業さんって、そういう方多いですね。以前ヒルトンに勤めてたーとか。
ということで、我が家がDVCのオーナーだということを踏まえて話が進んでいきます。
ユニット販売からポイント販売になってフレキシブルに!

まず以前と大きく変わった点は、販売するタイムシェアの単位が
2ベッドルーム1週間利用を1ユニット ⇒ ポイント制
に変更になった点です。
アジア・パシフィックのポイント制自体は2008年からあったそうなのですが、コオリナを含めすべての物件がポイント制を導入したのは2016年からだそうです。
なので、2014年にコオリナで説明されたときはユニット制での販売における説明でした。
以前はユニット制で、ロックオフで2部屋に分けて使う、ちょっと古いタイプのタイムシェアの形式でした。
というのも、タイムシェアの仕組みを最初に始めたのがマリオットだったからだそうです。
現在は、プーケットやハワイ、アメリカ本土のマリオットバケーションクラブはすべてポイント制での販売となり、ユニット制での販売は行っていないそうです。

ハワイで買うMVCと日本で買うMVC、実は違うんです

もともとユニット制での販売でうまく行っていたマリオットバケーションクラブ(MVC)ですが、アジア進出の時点で、ユニット販売がきつくなってきたそう。
欧米のように1週間単位でまとまった休みが取れないのがアジア人の特徴です。
そのため、よりフレキシブルに宿泊数を選びやすくするために作られたのが、アジア向けのマリオットバケーションクラブ・アジアパシフィック(AP)なんです。
MVCアジアパシフィックは、シンガポールを本社に置くためシンガポールの法律で設立しています。
その後本土アメリカのMVCもポイント制を導入したため、すべてがポイント制になっています。
つまり、それぞれのMVCは本社の場所と使用している法律が異なるんです。
そのため同じポイント制のMVCではありますが、両者は制度が微妙に異なります。
MVC(アメリカ) | ポイント制。不動産のため固定資産税が必要。権利は永年。 ハワイで購入するとこちらになります。 |
---|---|
MVC(アジアパシフィック) | ポイント制。不動産じゃないので固定資産税不要。権利は期限付き。 日本・プーケットで購入するとこちらになります。 |
アメリカ本社のMVCは、これまで通り不動産登記が必要なため、毎年の管理費に固定資産税が加算されます。そのため、少し管理費は高くなります。
ただ権利の期限はないため永年利用可能で、子供に相続することも可能です。
一方、アジア向けのアジアパシフィックは、不動産として登記しませんので、毎年の固定資産税が不要となり管理費が少し安くなります。
しかし、権利は2056年までの期限付きです。
日本やプーケットの説明会で購入するMVCはすべて、このアジアパシフィックになります。
その点を考慮して、どちらのMVCを購入するのか検討するといいかもしれません。
2056年までの期限付きと言っても、まだあと35年以上もありますからね。
固定資産税がかからないため年間管理費が安い
MVCアジアパシフィックは、固定資産税がかからないので管理費が少し安いそうです。
先日教えてもらった管理費のポイント単価が0.39379ドル。
コオリナ・マリオットのオーシャンビュー1ベッドルームに1週間宿泊できるポイント数が、大体4000ptくらいでした。
つまり1ベッドルームの1年間の管理費が、およそ1575ドルですね。16万円くらい。
正直、ヒルトンと比べるとそれほど差はないかな?と思いました。
ディズニーと比べると、1ベッドルーム1週間で比較して安いですね。
ちなみに、2ベッドルームのユニット販売の管理費が24万円くらいらしいので、それと比べると安くなっていると思います。
Marriott Vacation Club Asia Pacificのメリットとは?
それでは実際にポイント制に変わったMVCアジアパシフィックのここがいいなと思った点を紹介していきたいと思います!
営業さんの話もうまかったのもありますが、より使いやすく便利になったなと思いました。
ポイント制になって1泊から予約ができるようになった!

まず大きな変更点の1つが、ポイント制になって1泊から宿泊が出来るようになったのは大きいなと思います。
ディズニーのタイムシェアも1泊から予約可能なので追従する形となりましたね。
ユニット形式の時は、1週間単位での宿泊が基本。チェックイン日も決まっていました。
3日、4日に分けて滞在することは可能ですが、それぞれチェックイン日は固定。
ヒルトンのタイムシェアも、ホーム予約に関しては同じですね。
MVCのアジアパシフィック(AP)ポイントを使えば、チェックインの日も自由に決められ、1泊から好きに滞在する日程を組むことができます。
コオリナはのんびりしてて、リゾート感満載で楽しいのですが、1週間ずっと・・・と言われるとワイキキも泊まりたいし!となる人も多いはず。
フレキシブルに予約ができるのは嬉しい変更点だと思います。
ちなみにヒルトンは、クラブ予約は3泊から。オープン予約は2泊からとなっています。
ポイントの前借や繰り越しに手数料がかからない!

続いて、こちらもディズニーと同じですが、ポイントを繰り越し・前借りすることが可能で、その際の手数料が無料となりました。
なので毎年ポイントは発生しますが、1年おきくらいに利用したい人は、ポイント所有数を少なくして、繰り越しや前借りを駆使して活用することが可能なんです。
毎年ハワイやプーケットに行くのは難しいけど、1年おきや2年おきくらいなら行くかもしれない・・・って人は、このやり方が使えますね!
しかも手数料がかからないのも非常に嬉しいポイントです。
ホームがないのでどのリゾートも1年前から予約可能!

これはディズニーにもヒルトンにもない、大きなメリット。
MVCアジアパシフィックにはホームリゾートが存在しないため、すべてのリゾートを1年前からポイントを使って予約することが可能になりました!
ディズニーもヒルトンも、タイムシェアを購入する場合、ホームリゾートを決める必要があります。
ホームリゾートの予約には優先予約期間があり、そのほかのリゾートを予約する場合はホームオーナーの優先期間が終わってからしか予約できません。
それぞれの予約開始時期は下記の通り。
ディズニー(DVC) | ホームリゾート:11か月前、ホーム以外:7か月前 |
---|---|
ヒルトン(HGVC) | ホームリゾート:365日前、ホーム以外:9カ月(6か月)前 |
ホームを予約する場合は良いけれど、それ以外を予約したい場合は争奪戦になっちゃいますよね。
しかしMVCアジアパシフィックの場合は、ホームがなくすべてのリゾートを1年前から予約可能なので、自分の行きたい場所に自由に予約することができるんです。
APポイントを使ってロイヤルハワイアンなどホテル予約可能!

さらにMVCアジアパシフィックの使い勝手のいい点が、APポイントを使ってマリオット系列のホテルの予約が続々と可能となっている点です。
これまで、ワイキキビーチ・マリオットや沖縄マリオットをAPポイントを利用して予約可能だったようですが、先月から新たにワイキキのピンクパレスである
ロイヤルハワイアンホテル
も、APポイントで予約可能となったそうです!!すごいっ。
しかも、ワイキキビーチ・マリオットもロイヤルハワイアンも使用ポイント数は同じだそうで・・・
マリオットBonvoyではカテゴリーの異なる2つのホテル。
Bonvoyポイントで宿泊する場合必要なポイントは下記のとおりです。
カテゴリー | スタンダード | オフピーク | ピーク | |
ワイキキビーチ・マリオット | 6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
ロイヤルハワイアン | 7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
ホテルポイントであるBonvoyポイントでは必要なポイント数が違うのに、APポイントでは同じポイントで宿泊可能ってなんだかすごいですね。
しかもAPポイント利用の予約の場合、ブロックアウトはほぼ無いそう。
また、ロイヤルハワイアン以外にもシンガポールのリッツカールトンなど、続々とAPポイント利用可能のホテルが増えているそうです!
説明会会場となっていた、コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーションも宿泊可能。
台湾やアジアのマリオット系列ホテルでも利用できるので、ハワイやプーケットが遠くて使えなくても、近場で利用可能なのは便利だと思います!
しかも、オーナー本人が宿泊しなくても手数料がかかりません!
家族や親類、友達、誰が利用しても手数料がかからずに利用できるのはありがたいですね。
保有ポイント数に応じてMarriott Bonvoyのプラチナに!

そして、マリオットのタイムシェアということで、MVCのオーナーになると保有ポイント数に応じて、ホテルステータスであるBonvoyのステータスを得ることができます。
保有ポイント数に応じたBonvoyステータスは下記の通り。
ゴールド・エリート | 0~3,999 APポイント |
---|---|
プラチナ・エリート | 4,000~9,999 APポイント |
チタン・エリート | 10,000 APポイント以上 |
MVCのオーナーになるだけでゴールド・エリートにしてくれるんですね!太っ腹。
とは言え、Bonvoyのゴールド・エリートであればマリオットアメックスカードを保有するだけでなれるので、そこまで大きなメリットとはならないかもしれませんね。
何よりもメリットを感じるのはプラチナ・エリートからではないでしょうか?
プラチナには、私も今年プラチナ・チャレンジをしてステータスゲットしました。

朝食無料になったり、スイートルームを含むお部屋のアップグレードが出来たりと魅力の多いプラチナ・エリート以上のステータス。
MVCアジアパシフィックの4000pt以上のオーナーになれば、2056年まで継続的にプラチナステータスになれるのは嬉しい特典だと思います!
ちなみに、コオリナ・マリオットのオーシャンビューに1週間宿泊できるポイント数が4000ptちょっとでした。
なので、コオリナに毎年1週間滞在できるだけのポイントを保有すれば永年プラチナ確定です。
しかし、営業さんの話だとこの必要ポイント数は今後変わる可能性があるそう。
Marriott Vacation Club Asia Pacificのイマイチな点は?
新しいポイントシステムになって、魅力がばかりのマリオット・バケーション・クラブ。
営業さんの話術も素晴らしく、はぴおさんはすっかり魅了されて
と言い出すくらい、とっても使いやすいシステムになっていました。
とは言え、デメリットももちろんあります。
2056年までの期限があります
メリットにもなるしデメリットにもなる点ですが、権利に期限があります。
2056年までの期限付きのタイムシェア所有になるので、子供たちに相続したりすることができません。
しかも2056年までって、微妙に期限が短くないですか?
今30歳の人が購入して、老後にさぁたくさん活用するぞ!と思っても、すぐに権利の期限が来てしまいます。
同じく期限付きであるディズニーのタイムシェアは、ホームリゾートのオープンから50年と決まっているので、初期に購入すれば購入当時30歳でも80歳までは楽しむことができます。
APポイントでホテルに宿泊可能だけど利率は良くない

また説明会では、APポイントを使ってロイヤルハワイアンホテルに宿泊できることを大々的にアピールしていましたが、実はそれほど利率はよくありません。
コオリナ・マリオットの1ベッドルーム(マウンテンビュー)に1週間滞在するために必要なポイント数は3325ptです。
ロイヤルハワイアンホテルに、APポイントを使って宿泊する場合は825pt。
1ベッドルームでキッチン・洗濯機付きの豪華なお部屋に7泊出来るポイント数で
ロイヤルハワイアンホテルの1ルームにたった4泊しかできない計算なんです。
APポイントでホテルが予約できると言っても、やはりタイムシェア用のポイントはタイムシェアで利用するのが一番価値が高くなるんですよね。
Bonvoyポイントに交換可能だが還元率が悪く制限がある

APポイントで予約できるホテル数も増えては来ていますが、まだすべてのマリオット系列ホテルを予約可能なわけではありません。
ロイヤルハワイアンホテルと同じくワイキキで人気の、モアナサーフライダーやシェラトンワイキキはAPポイントを利用しての予約は現時点ではできません。
その場合は、APポイントをマリオットBonvoyポイントに交換して予約することは出来ます。
予約することは出来ますが・・・利率は非常に悪いんです。
APポイントからBonvoyポイントへの交換率は40倍です。
例えば、先ほどのマウンテンビュー1週間分の3325ptをすべてBonvoyポイントに変えた場合
3325pt×40=133,000 Bonvoyポイント
ロイヤルハワイアンホテルを2泊しかできないポイント数になっちゃうんです。
しかも、ポイント交換には手数料が別途154ドルかかります。
またホテルポイントへの交換は2年に1回のみ。
2年に1回はAPポイントとして使う必要があります。
とは言え、Bonvoyポイントに交換するとJALやANAのマイルに交換することが可能です。
120,000Bonvoyポイント ⇒ 50,000マイル
に交換することができるので、1人分のエコノミー往復特典航空券分くらいにはなりますね。
ホテルポイントに交換するのはちょっともったいないですが、アカウントをアクティブに保てばポイントは永久に残せるので、レスキューして貯めておくのもいいかもしれませんね。

2000ptからの販売。小さい単位で購入できない
以前は1000ptからの販売が行われていたようですが、現在は2000ptから販売されているそう。
マリオット・コオリナに2年に一度、オーシャンビューで宿泊する場合には2000pt保有していれば1週間くらい宿泊できるので、それが基準なんでしょうね。
そのため、コオリナ滞在は2~3泊でいいから少ないポイント数で保有したい!というような要望には対応できないのがちょっとネックかなと感じました。
2019年11月時点で提示された価格は1pt=16.5ドル。
2000pt購入しようとすると、約350万円が必要になります。年間管理費は8.5万円くらい。
これくらいの価格をぽーーんっと買えちゃうくらいの人には、かなり魅力的な物件だと思いますよ!
ウェスティンのタイムシェアは傘下に今のところ入っていない

これは個人的に気になっていたので聞いたのですが・・・
日本ではタイムシェアと言えば、ヒルトン・マリオット・ディズニーが有名で、知っている人はウィンダムのタイムシェアも知ってるくらいだと思います。
実は他にもタイムシェアを経営しているホテルグループは多いんです。
その中で、マリオットに統合されたスターウッドが行っていたタイムシェアはどうなったか気になっていたため質問しました。
回答としては、ホテルは統合したけれどタイムシェアは統合していない。とのこと。
そのため、MVCオーナーになってもウェスティンが行っているタイムシェアをAPポイントで直接予約することは出来ないそうです。
ただ、実は抜け道はあって。
MVCはインターバル・インターナショナルというリゾート交換会社と契約しています。
インターバル・インターナショナルには、ウェスティンやハイアット、フォーシーズンズが手掛けているタイムシェア・リゾートも契約しています。
なので、インターバル・インターナショナルを介して、ウェスティンやハイアットなどのタイムシェアを利用することができるようになるんです。
交換手数料やインターバル・インターナショナルへの年会費が必要です。
しかし、先日このインターバル・インターナショナル社をマリオットが買収したそうでして・・・
将来的には、すべてを統合してフレキシブルにいろいろなタイムシェアを利用できるようになるかもしれないそうですよ!
オープニングキャンペーンが非常に魅力的でした!
以上、非常に内容が濃かった説明会だっため、非常に長い記事となってしまいましたが…
正直、ポイントシステムに代わってとっても魅力的なタイムシェアに変わっていました!
特に、ハワイも好きだけどプーケットなどのアジアンリゾートも好き!という方には非常に使い勝手のよいシステムだと思います。
また、どんどんポイント利用で使えるホテルの数も増えていますし、インターバル・インターナショナル買収の件もあり、これから非常に大きな規模に発展していく気がします。
ワイキキ地域にMVCのタイムシェア物件があれば、ヒルトン売却してマリオットに乗り換えるのもありだよな~なんて思ったりもしましたが・・・無理ですね(笑)
後からシステムを変えたことにより、ディズニーとヒルトン、それぞれ両方のいいところをうまく取り入れた、そんな感じのシステムができてると思います!
また、オープニングキャンペーンもとても魅力的でした。
またリセールオーナーとしてはリセールだとどうなるのか?という点も気になるところ。
リセール購入に対する制約などについても質問してきたので、次回まとめたいと思います!