
こんにちは!はぴこ(@HappyTravelerwK)です。
待望のソニーE-マウント向けに作られたシグマのカミソリマクロ、70mmF2.8DG Macroが、3月に発表&5月に予約開始されて、ようやく7月上旬に手元に届きました!
予約開始時には、まだSONY用E-マウントの発売日は決まっていなかったのですが、もういてもたってもいられず予約開始日に購入しました。
ニマニマ(*´ω`*) pic.twitter.com/dQSrjMJKSP
— はぴこ@物欲大魔王 (@HappyTravelerwK) May 11, 2018
軒並み10万超えがデフォルトの超高額ソニー純正レンズ達に比べたら、この価格は本当に破格の値段だと思います。
それなのに、シグマの描写力に定評のあるArtシリーズ。
元々がカミソリマクロと評判のレンズのリニューアル版と言うことで、写り自体もかなり期待できるわけで、これは買わない理由はないですよね。
予約開始から実際に発売されるまでは2ヵ月近くあり、かなり待たされた形となりましたが、無事届いたので開封&ちょっとだけ撮影した写真をレビューしたいと思います!
SIGMA 70mmF2.8 DG Macro for SONYレビュー
最高の光学性能と豊かな表現力のSigmaのArtシリーズ

今回発売されたE-マウント用のマクロレンズは、シグマの光学性能と描写力に力を入れたラインであるArtシリーズのレンズになります。
箱はいつものSigma製レンズではおなじみの白い箱でしたが、ちゃんとArtの文字が!

箱の中には、こんな風に専用のケースにレンズは収納されていました。
シグマのこのレンズケース、しっかりしているので結構好きです。使わないけど。

ケースの中には待望のレンズが入っていました!うん!意外と質感良い。
個人的には、シグマのレンズのこのゴム?のギザギザ部分が、時間の経過とともに白くなってくるのが好きではないのですが、Artシリーズも白くなるのでしょうか?ちょっと心配。

ギザギザの部分の劣化はちょっと心配ですが、このEマウント用と思われる接続部分がつやつやとした金属で、この部分の質感がとっても良いです。
マウント部分がかなりしっかりとした作りで金属の質感をも相まって安心感がありますね。
形的に、これまでの70mmMacroレンズにMC-11付けただけ?という感じに見えなくもないのですが、きっちりと作り込まれていて、満足度は高いと思います。
Aマークがカッコいい。

また、レンズ鏡筒部分には、Focus切替スイッチやワーキングディスタンス切替スイッチが付いていて、ファインダーを覗いたまま操作がしやすくなっています。
さりげなく入っているMADE IN JAPANの文字。日本製が好きな人にはポイント高いです。
FE 24-105mm F4Gとサイズ感を比較

箱から出したときに、結構でかい?長い??と思ったので、手持ちのSEL24105Gと並べて比較してみました。
SEL24105Gはズームレンズなので太さが結構あるレンズではあるのですが、70mmマクロの方が細いけれど長さはありますね。細長い感じがします。
なので、カメラに付けた時はSEL24105Gよりもちょっと存在感がある気がします。
実際に付けてみると・・・

と言うわけで実際にα7RⅢに付けたのがこちら。レンズの質感が良いので、α7RⅢに付けてもしっくりきてカッコいいと思います!
やはり、細いとはいえ長さがあるので結構レンズの存在感がありますね。

また、レンズ自体が細目で長いため、そのまま置くとレンズヘビーになってちょっぴり前のめりになってしまいます。ここは、たぶんレンズフードを付けていたら、こんな風にはならないとは思います。
私、レンズフード使わないので付けていませんが、この前のめりが気になる人はフードを逆さに付けておくことをお勧めします。
AFもビシビシ軽快。迷いも少なく良い感じ

今回のマクロレンズ、描写力を最優先に考えて作らえれているため、レンズがフォーカス時にこんな風ににょきにょきっと出てきます。
これは、好き嫌いがあるかもしれませんが、私は以前使用していた同じくシグマ製の50mmマクロがこんな風に繰り出すタイプだったので特に気になりません。
この繰り出し部分は、カメラの電源がONになっていないと、フォーカスリングをいくら回しても出てきませんし、OFFすると自動で収縮してくれるので使い勝手は悪くありません。
以前使っていた50mmは自動では収縮してくれなかったので、自分で収納する必要があって面倒だったので、自動で収納していく姿を見た時は感動してしまいました!

実際にワーキングディスタンスがどれくらいか観れるのも結構便利ですしね。
1点気になる点は、フォーカスリングの遊びが多めと言うか、結構回さないとフォーカス位置の変化が少ないです。カミソリマクロなので、微妙なフォーカス調整を行うために、移動距離を短く設定しているのかもしれませんが・・・大きく動かしたいときはちょっと不便。
それ以外は、AF動作は予想以上に速いですし、迷いも少ないです。
AF-S,AF-A,AF-Cすべて利用可能で、追従性も速く瞳AFもばっちり使用できました。
動作音がちょっと大きいのが気になりますが、そこはマクロレンズなので仕方ないかな。
それと、もう一つ重要なこととして、SONYのカメラに搭載されている「超解像ズーム」が使用できませんでした。
マウントアダプターであるMC-11を介して、タムロンの便利ズームを使用した場合は、「超解像ズーム」が使用できたので、純正レンズしか使用できないわけではなさそうですが、なぜかこの70mmマクロでは選択できなくなっていました。
開放ではとろけるようなボケ。絞ってもまたいい。

というわけで、ようやく実際に撮影した写真です。まずは開放から絞ってみました。
上の写真は開放F2.8。ミッキーの左の眼にピント面を持ってきていますが、もうピント面から少しずれただけで、なだらかにボケて行っています。
ボケ自体は柔らかい感じでしょうか。とろとろに溶けるようなボケ感ですね。全体的にふんわり柔らかい印象になっています。

次にF5.6まで絞ってみました。F5.6に絞ると、F2.8ではとろけてぼやけていた輪郭もはっきりしてきて、きりっとした描写になった気がします。
これくらいのボケ感がちょうどいいかな?

F11まで絞り込むと、更にはっきりとしますね。
ミッキーの奥側の耳の輪郭もはっきりしますし、車体ナンバーの28番もくっきりしてきました。車の質感もしっかり出ていていい感じです。

F2.8で最短距離まで近づいて撮影してみました。左目の上部にピントを持ってきていますが、下部分はすでにボケ始めていて、ピント面の薄さが良くわかります。
かなりピント面が薄いですが、MC-11では対応していなかったMF時の自動拡大表示機能が使えるので、ピント面を大きくして確認できるのでかなり便利です。
マクロ撮影時には拡大表示機能はかなりありがたいですからね。自動表示が出来るのは非常にありがたいです。
また、レンズが繰り出しフォーカスなので、ここまで接写するとレンズ面が被写体にかなり近づいた感じになります。
描写はピント面はカリカリでシグマらしい

まだ室内でしか撮影していないので、あまりいい作例はないですがちょっとだけ。
70mmという画角は、レンズ的には標準域ではありますが室内で撮影するにはちょっとだけ長いというかちょっと中途半端?かもしれません。
でも、普段使っている55mmよりも、より切り取る感じが強くなるので個人的にはアリだなと今回感じました。
また、ピント面はカリっと描写しつつも、なだらかにボケてとろけていく描写は、ボケが大好きな私にとって、かなり好きな描写です。

色も、シグマらしいカリっとした中にも、どこか懐かしい色味と言いますか・・・
このシグマ独特の描写って、私キヤノン時代から好きなんですよね。
今回再びソニーのカメラでシグマのレンズの雰囲気を使えるようになって、しかもちゃんと専用マウントなので本当に嬉しいです。
今日はとりあえず、開封して手近なものをパッと撮っただけですが、これからお出かけ時に持って出かけたり、いろいろな写真を撮って活用していけたらなと思います。
レンズプロテクターも忘れずに・・・私はプロテクター付ける派です。
さいごに
以上、写真が多くなってしまいましたが、2カ月間待ちに待ったシグマのカミソリマクロの到着レビューでした。
やっぱり、専用マウントは良いですね。
機能はほぼ使えますし(超解像ズームは出来なかったけど)、AFもストレスないです。
マクロレンズはMFで使用することも多いですが、そんな時にこれまで使用できなかった自動拡大表示が出来るのも、地味に便利で使いやすいです。
ソニーのフルサイズ用レンズは、純正レンズ以外のラインナップがほぼなかったのがこれまでネックでしたが、タムロンやシグマさんが本気を出して来てくれたので、これからどんどん増えてくれそうですよね!
ラインナップが増えて、選択肢の幅が広がるのは非常に嬉しいです。
とにかく、70mmF2.8Macroのファーストインプレッションはかなり良好でした。
次に読むならこの記事!
このレンズを使って、お出かけしました!やはり使いやすい良いレンズです。
